架空企業「みらい業務サービス」の社内依頼・承認管理アプリの例。実在する会社・案件・人物は含まない。 記事Aの本文で使った内容をまとめたもの。空欄版は requirements_template.md。

1. 聞取りメモの整理表

番号聞いた言葉(そのまま)誰が言ったか(役割)現象か原因か希望か確認したいこと
M-1「依頼の進捗が見えない」総務課長(承認者)現象「進捗」とは誰が何を知りたいことか。今どこで確認しているか
M-2「承認を簡単にしたい」総務課長(承認者)希望何が面倒か(探す手間か、判断か、記録か)
M-3「メールとチャットに依頼がばらばらに来る」総務担当(依頼を受ける側)原因の仮説実際の依頼経路と件数の目安(架空でも仮定として明記)
M-4「誰が今の担当か分からず、二重に対応した」総務担当現象担当割当のルールが今あるか
M-5「承認したつもりが記録に残っていない」総務課長現象承認の証拠を何で残しているか

2. 確認事項と「勝手に決めてはいけないこと」

番号確認する内容誰に確認するか確認前に仮置きしてよいか回答・決定
Q-1承認者は依頼ごとに決まるか、部署で固定か総務課長不可(権限の設計に直結)依頼ごとに1名を指定する(架空の決定)
Q-2自分の依頼を自分で承認する場面はあるか総務課長・運用管理者不可禁止する。役割を兼ねる人も禁止(架空の決定)
Q-3承認済みの依頼を後から直すことはあるか総務課長不可初期版では編集不可。取消は将来検討(架空の決定)
Q-4差戻しに理由は必須か総務課長可(仮置き:必須)必須にする(架空の決定)
Q-5件名・内容以外に必須の項目はあるか総務担当可(仮置き:なし)初期版はなし。希望日は任意(架空の決定)
Q-6個人情報や社外秘を依頼に書くことがあるか運用管理者不可(保存・権限・公開範囲に影響)未回答。要件確定前に確認する

3. 利用者と役割

役割誰か(架空)できることできないこと
依頼者各部署の社員自分の依頼の作成・編集(下書き・差戻し中)・提出・閲覧他人の依頼の閲覧・編集、承認
承認者各課の課長自分に割り当てられた提出済み依頼の閲覧、承認、理由付きの差戻し割当外の依頼の承認、自分の依頼の承認
運用管理者総務の担当1名利用者・役割・担当割当の管理、運用記録の確認承認の無条件な代行

4. 対象データと状態

データ主な項目状態の種類状態が変わるきっかけ
依頼ID、依頼者、件名、内容、状態、承認者下書き/提出済み/差戻し/承認済み提出、再提出、承認、差戻し
履歴依頼ID、操作、操作者、時刻、理由(状態なし。追記のみ)提出・再提出・承認・差戻しのたびに1件追加

5. 業務要件一覧

要件ID誰がどの条件で何をできる/できない対象外・備考
REQ-001各役割自分に許可された範囲の依頼について依頼を一意のIDで識別し、依頼者・件名・内容・状態・承認者を見分けられるIDの採番方式は設計で決める。誰が何を見られるかはREQ-002
REQ-002依頼者・承認者・管理者役割と対象データに応じて編集・閲覧・提出できる範囲が限られる全員に全件公開はしない
REQ-003割り当てられた承認者(役割が承認者である人)対象が提出済みのときだけ承認・差戻しができる。自己承認はできない代理承認は対象外
REQ-004依頼者/承認者件名・内容・承認者が欠けるとき/理由がないとき提出できない/差戻しできない希望日は任意
REQ-005システム提出・再提出・承認・差戻しのたびに操作者と時刻を含む履歴を残す閲覧の履歴は初期版では残さない
REQ-007(業務上の条件)システム承認・差戻しの処理が途中で失敗したとき「承認済みなのに承認の記録がない」といった片方だけの結果を正常完了として扱わない実現の仕組み(トランザクション)は記事B

6. 受入条件一覧

受入条件ID対応要件ID前提(利用者・データ・状態)操作期待結果種類
AC-001REQ-003, 005承認者・鈴木が割当。依頼REQ-A01は提出済み鈴木が承認する状態が承認済みになり、履歴に「承認・鈴木・時刻」が1件残る正常
AC-002REQ-003承認者・高橋は割当外。REQ-A01は提出済み高橋が承認する拒否される。状態・履歴は変わらない権限なし
AC-003REQ-003REQ-A03は鈴木が依頼者かつ承認者に割当鈴木が承認する拒否される(自己承認)。状態・履歴は変わらない権限なし
AC-004REQ-003REQ-A02は下書き。鈴木が割当鈴木が承認する拒否される(対象外の状態)。下書きのまま状態外
AC-005REQ-004依頼者・佐藤。件名が空の下書き佐藤が提出する拒否され、何が足りないか表示される。下書きのまま入力不足
AC-006REQ-004提出済みのREQ-A01。鈴木が割当鈴木が理由を空欄で差し戻す拒否される。提出済みのまま入力不足
AC-007REQ-002依頼者・佐藤。他人(田中)の依頼が存在佐藤が田中の依頼を開く表示されない、または権限がない旨が示される権限なし
AC-008REQ-003, 006承認済みのREQ-A04。高橋が割当高橋がもう一度承認する2回目は効果がなく、承認履歴は1件のまま重複
AC-009REQ-001佐藤の依頼REQ-A01(提出済み)とREQ-A02(下書き)がある佐藤が許可された範囲の一覧を開き、下書きのREQ-A02の件名を編集して保存する2件は異なるIDで表示される。編集後もREQ-A02は同じIDのまま追える。REQ-A01には変更を加えない正常
AC-010REQ-007REQ-A01は提出済み。鈴木が割当鈴木が承認するが、記録の保存に失敗する承認済みにならず、承認の記録も増えない。失敗が利用者に伝わる途中失敗

記事Bのテストとの対応:AC-001→T1、AC-002→T2、AC-003→T3、AC-004→T4、AC-006→T7、AC-008→T5、AC-010→T6。AC-005・007・009は記事Bでは未検証(提出処理・閲覧権限・画面は後の工程)。

7. 今回は作らないこと(対象外)

項目対象外にした理由将来検討するか
代理承認誰がいつ代理できるかの社内ルールが未確認(Q-1関連)する
承認の取消承認済みの扱いを初期版では固定(Q-3)する
提出済みの取り下げ状態を4つに固定するためする
通知メールまず一覧で状況が見えることを優先する
依頼への添付ファイル保存先・容量・機密性の確認が先(Q-6)確認後に判断

8. 次工程へ渡すもの