要件定義学習記事全11節Design

業務要件から、最初に作る機能と後回しにする機能を分ける

この記事で身につくこと業務要件を「最初に作る機能」「後で追加する機能」「今回は作らない機能」の3つに分け、理由と代替運用を添えた機能一覧を作れる。

記事内目次(25項目)
この記事の管理情報(該当工程・関連要件・成果物の閲覧と保存・実行記録)
記事ID
02-02
該当工程
02-02 必要な機能と優先順位を決める(関連:02-01、02-03、03-02、04-01)
関連要件
REQ-001〜004
到達目標
業務要件を「最初に作る機能」「後で追加する機能」「今回は作らない機能」の3つに分け、理由と代替運用を添えた機能一覧を作れる
主要な成果物
確認環境と検証状況
本文・ひな形・記入例はClaude Codeが作成。2026-09-20、ユーザーによる実読でPASS。
未検証の範囲
業務担当者による内容確認、代替運用(差戻し依頼、共有フォルダのリンク等)が実際の業務で耐えられるかは確認していない。「後で」の機能の着手順は比較の一例であり確定した計画ではない。

正本の原稿にある管理表(記事ID・先に読むと理解しやすい記事・成果物パス・最終更新日など)は、この下の本文冒頭に「原稿の管理表」として開閉できる形で残しています。

原稿の管理表(13項目:記事ID・カテゴリ・要件ID・先に読むと理解しやすい記事・成果物パス・対象ツール・検証状況・最終更新日など)
管理項目内容
記事ID02-02
主な中カテゴリ02-02 必要な機能と優先順位を決める
関連中カテゴリ02-01、02-03、03-02、04-01
関連要件IDREQ-001〜004
先に読むと理解しやすい記事記事A(02-01、困り事を業務要件へ変える)を読んでいると理解しやすい。未読でも本文で必要な内容は説明する
到達目標業務要件を「最初に作る機能」「後で追加する機能」「今回は作らない機能」の3つに分け、理由と代替運用を添えた機能一覧を作れる
3層の配置理解する=第3〜4節/作って確かめる=第5〜7節/設計を判断する=第8節
成果物パスtemplates/02-02-feature-scope_template.md、templates/02-02-feature-scope_example.md
出典第11節参照
対象ツール・バージョン特定ツールに依存しない。AIへの指示例は汎用の文章
検証状況本文・ひな形・記入例はClaude Codeが作成。2026-09-20、ユーザーによる実読でPASS
残課題第11節参照
最終更新日2026-09-19(新規作成)。2026-09-21(Final Content Audit:読む順路の「本文は今後制作予定」(全項目に本文がある現在は誤り)を削除。本文は不変)

この記事の会社・人物・数値はすべて架空の設定です。実在する会社や案件とは関係ありません。

この記事は何の話か。作る機能の範囲を決める話です。記事Aで決めた業務要件を、そのまま全部いっぺんに作るのではなく、「最初に作る機能」「後で追加する機能」「今回は作らない機能」の3つに分けます。

なぜ必要か。要件をすべて同時に作ろうとすると、開発が長引き、判断も複雑になります。範囲を絞らずに始めると、「本当に必要な部分」が後回しになり、逆に「無くても困らない部分」に時間がかかることがあります。

この記事を読むとできるようになること。

  • 業務要件を、機能の単位に分解できる
  • 各機能を「最初に作る」「後で追加する」「今回は作らない」に分け、理由を書ける
  • 今回作らない機能について、代わりにどう運用するかを説明できる

読む順路。この記事は3つの深さで読めます。全部を順に読む必要はありません。

  • 基本だけ理解する:第1節→第3節→第4節→第5.2節の表→第9節。ここまでで「3区分の考え方」と「機能一覧の形」が分かり、ひな形を埋め始められます。
  • 作って確かめる:上に加えて第5.3節(AIへの依頼)→第6節(失敗例と直し方)→第7節。
  • 設計判断を深める:上に加えて第8節(優先順位の比較、外した機能の代替運路、適用限界)。

1. 今回の業務課題と完成するもの

この記事でやることは、記事A(02-01)で作った業務要件一覧を、「まず何を作るか」が決まった機能一覧に書き換えることです。

記事Aは、「困っている」という言葉を「誰が・どの条件で・何をできる/できない」という要件に変えました。しかし要件が決まっただけでは、まだ「何を作るか」は決まっていません。1つの要件を満たすのに複数のやり方があり、また複数の要件をまとめて1つの機能で満たせることもあります。さらに、要件には入っていない「あると便利そうな機能」(通知、添付ファイルなど)も、検討の途中で出てきます。

この記事を読み終えると、次のものが手元にできます。

  • 依頼・承認業務に関わる機能の一覧
  • 各機能を「最初に作る」「後で追加する」「今回は作らない」に分けた区分と理由
  • 今回作らない機能について、当面どう運用するかの代替案
  • 機能と要件IDの対応表

2. 前提知識と読む順路

この記事で使う言葉を先に説明します。言葉を覚える必要はありません。「何のことを言っているか」が分かれば十分です。

機能

一言でいうと、利用者が実際に行える1つの操作のまとまりです。

たとえば、「依頼を提出する」「依頼を承認する」が1つずつの機能です。

これがないと、要件(「割当承認者だけが承認できる」等の約束)はあっても、それを画面や処理としてどう実現するかが決まりません。1つの要件が複数の機能に関わることも、1つの機能が複数の要件を満たすこともあります。

システム開発では、要件を実現する具体的な操作の単位を機能(feature、フィーチャー)と呼びます。この記事では、記事Aの要件一覧を機能の単位に分解し直します。

最初に作る範囲(最小限の機能)

一言でいうと、それが無いと業務が回らない、必ず要る機能です。

たとえば、「依頼を作る」「提出する」「承認する」が無ければ、そもそも承認業務がアプリになりません。

これがないと、どこまで作れば最初のバージョンとして使えるのかが決まらず、開発がいつまでも終わりません。

システム開発では、これを最小限の機能(MVP、Minimum Viable Product)と呼びます。「最小」は「機能が少ない」という意味ではなく、「業務が回るために必要な、削れない部分」という意味です。

後で追加する機能(拡張候補)

一言でいうと、無くても最初の業務は回るが、将来必要になりそうな機能です。

たとえば、「提出済みの依頼を取り下げる」は、間違えて提出した場合に便利ですが、無くても「差戻してもらう」という代わりの操作で当面は運用できます。

これがないと、「今回作らない」機能と「将来作る可能性がある」機能の区別がつかなくなり、あとから「これは検討したのか、検討していないのか」が分からなくなります。

システム開発では、これを拡張候補・バックログ(backlog)と呼びます。この記事では、拡張候補にも関連要件ID相当の対応と代替運用を必ず書きます。

今回は作らない機能

一言でいうと、この初版の対象外だと決めた機能です。

たとえば、「代理承認」は、誰がいつ代理できるかという社内ルールが確認できていないため、初版では作りません。

これがないと、「なぜ作らなかったか」の理由が残らず、後から「検討漏れ」なのか「検討した上で外した」のか区別がつきません。

システム開発では、対象外にした理由と代替運用を明記することで、「決めていない」のではなく「決めて外した」ことを示します。

読む順路:業務要件から機能への分解の元になる考え方は記事Aの業務要件一覧です。方式(画面か自動化か等)の比較は03-02、画面の操作シナリオは04-01が該当します。この記事だけでも進められるように、必要な説明は本文に含めています。

3. 理解する:全部を一度に作らない理由

3.1 「全部大事」は判断を先送りしているだけ

聞取りメモ(記事A)に出てきた依頼・承認・一覧・通知・添付といった機能の候補を並べると、どれも「あった方がよい」ように見えます。しかし「あった方がよい」を全部同時に作ろうとすると、次のことが起きます。

  • 一番大事な「承認が正しく行われること」の確認が、機能全体の複雑さに埋もれる
  • 「無くても困らない機能」に開発の時間が取られ、「無いと困る機能」が遅れる
  • 途中で「これは本当に必要か」を聞き直す機会がないまま、全部が「決定事項」として進む

範囲を絞ることは、機能を減らすことではありません。「最初に確かめるべきこと」を先に確定させ、それ以外を「後で」「今回はしない」に分けて、判断を先送りにしないことです。

3.2 よくある誤解

「機能が多いほど良いアプリだ」。使われない機能は、確認する対象が増えるだけで、業務の困り事は解決しません。記事Aの要件(誰が・どの条件で・何ができるか)を満たす機能から先に作ります。

「後で追加すればいいので、今は全部作る」。全部を最初に作ると、どれが「本当に必要で今すぐ確かめるべきか」が分からなくなります。先に範囲を決めるのは、後から機能を足せなくするためではなく、最初に確かめる順番を決めるためです。

「作らない機能は要件から消してよい」。作らないと決めた機能も、理由と代替運転を記録に残します。消してしまうと、「検討した上で外した」のか「検討していない」のかが分からなくなります。

「AIに機能一覧を作らせれば範囲が決まる」。AIは機能の候補を出したり、記事Aの要件との対応を下書きしたりできますが、「どれを最初に作るか」「代替運用で業務が回るか」は、その業務に責任を持つ人が判断します(第5.3節)。

4. 判断すること

4.1 何を確認すればよいか

記事Aの要件一覧と対象外一覧(第5.4節・第7節)をもとに、次を確認します。

確認すること確認前に仮置きしてよいかこの記事での扱い
依頼・承認の基本操作(作成・提出・承認・差戻し・一覧閲覧)は最初に作るか不可(業務が回らない)最初に作る(第5.2節)
取り下げ・承認取消・代理承認をいつ検討するか可(仮置き:後で)拡張候補(第5.2節)
通知メールをいつ検討するか可(仮置き:後で)拡張候補(第5.2節)
添付ファイルを初版で作るか不可(社外秘の扱いが未確認、記事A Q-6)今回は作らない(第5.2節)
管理者による緊急の業務変更、退職者データの保存期間を初版で作るか不可(設計書5.2の未採用テーマ)今回は作らない(第5.2節)

4.2 勝手に決めてはいけないこと

  • どの機能を「最初に作る」に含めるかは、業務が実際に回るかどうかで決まります。開発のしやすさだけで決めません。
  • 「今回は作らない」機能の代替運用(例:通知の代わりに一覧をこまめに見る)が、実際の業務で耐えられるかは、その業務の責任者が判断します。この記事では架空の判断として進めます。
  • 記事Aの対象外一覧(代理承認・承認取消・取り下げ・通知・添付)に新しい項目を追加したり、逆に対象外から要件に戻したりしません。区分を付け直すだけです。

4.3 AIに任せる範囲

機能の洗い出し(記事Aの要件からの分解案)、要件IDとの対応の下書き、抜け漏れ候補の提示はAIに任せられます。しかし、どの機能を初版に入れるか、代替運用で業務上許容できるか、失敗した場合の影響を受け入れられるかは、人が決めます。

5. 作って確かめる:機能一覧を作る

5.1 準備

記事Aの成果物(業務要件一覧、対象外一覧)を用意します。この記事では、記事Aの記入例(ai_request_example.md・requirements_example.md)の内容をそのまま使います。

5.2 機能一覧(最初に作る・後で・今回はしない)

記事Aの要件と対象外一覧を、機能の単位に分解し、3区分に整理します。

機能区分関連要件ID理由代替運用
依頼の作成(下書き)最初に作るREQ-001依頼を識別できなければ、他の操作が成立しない—
依頼の提出最初に作るREQ-004必須項目(件名・内容・承認者)がそろっていることの確認が要件そのもの—
承認最初に作るREQ-003割当承認者だけが承認できることが、この業務の中心の約束—
差戻し最初に作るREQ-003、REQ-004理由付きの差戻しがなければ、不備のある依頼が承認済みになりかねない—
一覧閲覧最初に作るREQ-002自分に関係する依頼が見えなければ、提出・承認のどちらも始められない—
提出済みの取り下げ後で—誤って提出した場合の操作だが、差戻してもらう運用で当面代替できる承認者に差戻しを依頼する
承認取消後で—承認済みの扱いを初期版では固定し、取消の影響範囲を先に確定させない誤承認が起きた場合は運用管理者が記録し、以後は手順を見直す(システムでは戻さない)
代理承認後で—誰がいつ代理できるかという社内ルールが未確認(記事A Q-1関連)承認者が対応できない場合は、運用管理者が承認者の割当を変更してから承認者本人が承認する
通知メール後で—まず一覧で状況が見えることを優先する(記事A第7節)依頼者・承認者が一覧をこまめに確認する
依頼への添付ファイル今回は作らない—社外秘の情報を含むかどうかが未確認(記事A Q-6が未回答)添付が必要な場合は、既存の共有フォルダのリンクを内容欄に文字で書く
管理者による緊急の業務変更今回は作らない—設計書第5.2節の未採用テーマ。通常運用の振りをして曖昧に実装しない緊急時は運用管理者が関係者に直接連絡し、対応を記録に残す(システム上の特別な操作は用意しない)
退職者データの詳細な保存期間今回は作らない—設計書第5.2節の未採用テーマ。保存期間の規程が確認できていない退職者の依頼・履歴は削除せずそのまま残し、保存期間の運用は別途確認してから設計する

機能を3つの置き場所に分ける。最初に作る:作成・提出・承認・差戻し・一覧。後で検討:取り下げ・承認取消・代理承認・通知。今回は作らない:添付・管理者の緊急変更など。区分の要約。理由と代替運用は本文の表へ。

5.3 AIに機能一覧の下書きを頼む

記事Aの要件一覧・対象外一覧をAIに渡し、機能への分解案と要件IDとの対応の下書きを作らせます。

記事Aの業務要件一覧(REQ-001〜005、007)と対象外一覧(代理承認・承認取消・取り下げ・通知・添付)を渡します。

依頼:
1. それぞれの要件・対象外の項目を、利用者が実際に行う操作(機能)の単位に分解してください。
2. 各機能について、対応する要件ID(対象外の項目は「—」)を示してください。
3. 「これも機能として洗い出した方がよいのでは」という抜け漏れ候補があれば、理由とともに提示してください(採用するかは人が判断します)。

してはいけないこと:
- どの機能を最初に作るか、後で作るか、作らないかを決めないでください(人が判断します)。
- 記事Aにない新しい要件や対象外の項目を作らないでください。

AIの下書きは、機能の分解案と要件IDの対応表の形で返ってきます。次の節で、この下書きを完成条件と照合します。

6. 初稿・失敗例・修正

6.1 説明用の失敗例(AIの初稿という設定)

AIへの依頼で「抜け漏れ候補を提示してください」と頼んだ結果、次のような下書きが返ってきた、という設定にします(実際のAI出力を観測したものではありません)。

  • 「依頼の一括承認」機能を新規に追加(記事Aの要件にも対象外一覧にもない)
  • 「代理承認」を「最初に作る」機能として分類(記事Aの対象外一覧に反する)
  • 「一覧閲覧」の関連要件IDを空欄のまま提示

6.2 見つけ方と直し方

見つけ方は記事Aと同じです。AIの下書きを、記事Aの業務要件一覧・対象外一覧・第4節の確認事項と1項目ずつ照合します。

  • 「依頼の一括承認」:記事Aの要件にも対象外一覧にもない新しい機能です。この記事では業務要件を機能に分解するだけで、新しい機能を発明しません。削除します。
  • 「代理承認」の区分:記事Aの対象外一覧で対象外と決まっており、設計書5.3でも拡張候補(後で)とされています。「最初に作る」への分類は誤りです。「後で」に修正します。
  • 「一覧閲覧」の関連要件ID:記事Aの要件一覧でREQ-002が対応しています。REQ-002を補います。

AIへの修正指示は次のとおりです。

指摘:
1. 「依頼の一括承認」は記事Aの要件にも対象外一覧にもありません。削除してください。
2. 「代理承認」は記事Aの対象外一覧にあり、最初に作る機能ではありません。「後で」に区分し直してください。
3. 「一覧閲覧」の関連要件IDが空欄です。記事A第5.4節を確認し、対応する要件IDを補ってください。

変えないこと:
- 記事Aの要件一覧・対象外一覧の内容そのものは変更しないでください。

6.3 修正後の機能一覧

修正後の機能一覧は、第5.2節の表のとおりです(新しい機能を追加せず、記事Aの要件・対象外一覧の範囲内で分類し直したもの)。

7. 確認結果

第5.2節の機能一覧を、完了条件と照合します。

完了条件確認結果
すべての機能に3区分のいずれかと理由がある12件すべてに区分と理由あり
最小機能が要件IDと対応している最初に作る5件すべてにREQ-001〜004のいずれかが対応
未採用テーマ(設計書5.2)が「しない」に明記されている管理者による緊急の業務変更、退職者データの詳細な保存期間を「今回は作らない」に明記

残る制限:この機能一覧は架空ケースのものです。実際の業務に適用するときは、代替運用(差戻し依頼、共有フォルダのリンク等)が本当に業務として耐えられるかを、業務の責任者に確認する必要があります。この記事の本文と記入例はClaude Codeが作成したものです。非エンジニアの読者による実読は2026-09-20に実施しPASSしましたが、実際の業務担当者による内容確認(自分の職場への当てはめ)は行っていません。

8. 設計を判断する

8.1 優先順位の比較軸

「後で」に区分した3機能(取り下げ・承認取消・通知)について、業務への効果・実装の難しさ・失敗した場合の影響から比較します。

機能業務への効果実装の難しさ失敗した場合の影響
提出済みの取り下げ中(誤提出は稀だが起きると差戻しより早い)低(状態を1つ戻すだけ)低(差戻しで代替できる)
承認取消中(誤承認の訂正手段になる)高(承認済みの不変条件・履歴の扱いに影響)高(不変条件が崩れると監査で説明できなくなる)
通知メール高(一覧を見に行く手間が減る)中(送信先・タイミングの設計が必要)低(届かなくても一覧で確認できる)

この比較から、次に着手するなら「通知メール」(効果が高く失敗の影響が低い)を先に検討し、「承認取消」は不変条件(記事A第8.2節)の設計が固まってからにする、という順序が考えられます。ただし、実際の着手順は業務の責任者が決めます。

8.2 外した機能の代替運用が業務上耐えられるか

代替運用は「システムで実現しない」というだけで、「業務ができなくなる」わけではありません。ただし、代替運用が実際に耐えられるかどうかは検証していません。たとえば「添付ファイルの代わりに共有フォルダのリンクを文字で書く」は、リンク切れやアクセス権限の管理が別途必要になります。この記事では、その運用が実際に回るかどうかまでは確かめていません。

8.3 適用限界

この記事の区分は、架空企業「みらい業務サービス」の小規模な業務支援アプリを前提にしています。利用者数が多い、法令上の記録保存義務がある、複数部署にまたがるといった場合は、「今回は作らない」とした機能(保存期間の管理等)を初版から検討する必要が出てくることがあります。

9. 持ち帰る成果物

成果物空欄版記入例
機能一覧・対象範囲ひな形(機能、区分、関連要件ID、理由、代替運用)templates/02-02-feature-scope_template.mdtemplates/02-02-feature-scope_example.md

自分の業務に使うときの手順は次のとおりです。

  1. 前工程(02-01)の業務要件一覧・対象外一覧を用意する
  2. 要件・対象外の項目を、機能の単位に分解する
  3. 各機能を「最初に作る」「後で」「今回は作らない」に分け、理由を書く
  4. 「後で」「今回は作らない」の機能には、代替運用を書く
  5. 最初に作る機能が要件IDと対応しているか、未採用テーマが「今回は作らない」に入っているかを確認する

10. 次工程への受渡し

次へ渡すもの:機能一覧(最初に作る・後で・今回は作らないの区分と理由)、代替運用の一覧。

次工程での使われ方:03-02(作り方の候補を比較する)では、最初に作る機能をどう実装するかの方式比較の対象になります。04-01(利用者の操作と業務の流れを描く)では、最初に作る機能が操作シナリオの範囲になります。

前工程へ戻る条件:代替運用が業務として耐えられないと分かったら、区分をやり直すために02-02のこの表に戻ります。要件そのものに不足が見つかったら、02-01(記事A)に戻って要件を見直します。

11. 根拠と更新情報

  • この記事の会社・人物・機能一覧はすべて架空の設定です。
  • 第6節の初稿は説明用の失敗例であり、実際のAI出力を観測した記録ではありません。
  • 機能の区分(最初に作る・後で・今回は作らない)と拡張候補(取り下げ・承認取消・代理承認)、未採用テーマ(管理者による緊急の業務変更、退職者データの詳細な保存期間)は、教材設計書AI_SYSTEM_DEV_BLUEPRINT_v0.1.md第5.2・5.3節に基づきます。これは教材ケースの定義であり、実在企業の開発計画や外部の一般基準ではありません。
  • 通知メール・添付ファイルの区分(後で/今回は作らない)は、記事A第7節(今回は作らないこと)の記入例の判断を引き継いだものです。
  • 制作の来歴:本文・ひな形・記入例はClaude Codeが作成しました。作成時点(2026-09-19)では人(ユーザー)による実読・内容確認は未実施でした。
  • 2026-09-20:ユーザーによる実読でPASS。本文・要件・機能の区分・結論は変更していません。
  • 未確認事項:業務担当者による内容確認(自分の職場への当てはめ)、代替運用(差戻し依頼、共有フォルダのリンク等)が実際の業務で耐えられるかは確認していません。「後で」の機能の着手順(第8.1節)は比較の一例であり、確定した計画ではありません。